書道普及協会の活動目的

書道普及協会は、もう一度、書道を日本に普及させます

中国人が発明した漢字文化を、ほぼ忠実に残しているのは、日本人と台湾人だけと言われています。しかし、その書道観は未だに下記のような観方が一般的。

「読めないけど凄そうな雰囲気だし、書いた人は立派な経歴があるので素晴らしい(かも?)」

こんな風に見られ、表現方法や効果には、あまり関心が持たれていません。

しかし、昔からこうだったのかというと、そうではありません・・・。
西暦300年代、中国の王羲之(おうぎし)という書家が、文字を単なる記号の役割から、「情緒を表現する書道」への役割へと変貌させ、以来1600年以上もの間、書道は立派な文化として扱われてきました。

ところが高度成長期、わたしたちは、合理化することが素晴らしいことだという価値観を持つようになり、味わって文字を書いている場合ではなくなってしまいました。
パソコンでさっさと仕上げ、さっさとメールを送信してしまった方が好印象をもたれるようになってしまったのです。

そして、書道は芸術としての美として敷居の高いところへ押しやられ、残念ながら「読めればいい」という狭い役割へと退化してしまいました。

おかげで、現代に生きるわたしたちは、白と黒というシンプルな色構成から真実や深い意味を読み取る能力を失ってしまいました。
「良さが分からないから」書道を遠ざけてしまっている人がたくさんいます。

そして悲しいことに、日本好きの外国人の方が、漢字に対して関心をもっているのです。
わたしたち自らが、漢字や、日本人が発明した「ひらがな」の魅力に関心を持たずして日本人と言えるでしょうか。



文化を連綿と残していくためには、新しい形に変化させることが大切

しかし、古典的な表現方法・評価方法のままでは、文化が廃れていってしまいます。
そのために革新的なものへ変える必要があります。


書道が表現する漢字やひらがなには、心理的効果・相乗効果・演出効果など多方面の魅力があります。その魅力を引き出すため、これまでの表現方法や評価方法に捕らわれずに、新しい方法や活用方法を編み出していかなければなりません。

書道ならではのテクニックを革新的なものへ変化させ、漢字の魅力を引き出すことで、ワープロやメールで入力されるだけの「記号」の地位に下がってしまうことを防ぐことができると、書道普及協会は考えています。

もちろん、テクニックだけに走る書道はワザの競い合いを生み出すだけで、書道本来の「心」を伝えることはできませんが、使いようによっては、漢字文化の素晴らしさと心を、多くの人にわかり易く伝える手段となるのです。




逆輸入型で日本文化の良さを普及する

2005年、私は >>「遊び文字」を考案しました。
漢字に色・英語・イラストを加えた新しい漢字アート。
たとえば右の画像のように、「幸」という漢字にハートのイラストをつけたもの、「楽」の 点を音符にしたものがあります。

2005年11月にニューヨークで紹介した時、外国人の方々にも受け入れていただけました。
それまでは、漢字のラインがカッコいいという理由でタトゥーに使われていたのが、漢字の意味や奥深さにも触れてもらうきっかけとなりました。

この活動が功を奏して、2006年12月「成澤翠玲(前雅号)オリジナルポストカード」として、全国百貨店・文具店で発売され、特に女性に好評をいただいております。 
販売店のお問い合わせ掲載ページはこちら>>


これはほんの一例ですが、視点を海外へ向けることによって、わたしたちが我が文化に価値を見出すことがあるのです。




女性や高齢者の雇用問題を真剣に考える


 1990年代、初期の氷河期世代として就職活動をしている時のこと。私は次のことを実感しました。

「年功序列制は終わるかもしれない。個人が手に職を持って独立する時代が来る。」

 これを境に大企業への就職志望を捨て、資格取得と独立を目指し始めました。OL生活と両立しながら、カウンセラーの取得、再度の大学受験、書道専門学校への入学など8年の歳月をかけて実現しました。

 当初は「趣味を仕事にするなんて馬鹿じゃないの。」と、辛口の助言もありましたが、やりがいや安定した給与を企業に頼れなくなった今、私の歩みは決して意味の無いものではありませんでした。辛いこともたくさんありましたが、自分のやりがいを仕事に出来る喜びは何にも変えがたいものです。

 独立して波に乗り始め、3年ぐらいたったころでしょうか、このホームページを通じて、多くの人が相談にやってくるようになりました。いずれは企業から見離される不安は大きくなるばかりなので、やりがいをもって仕事をしたい、手に職を持って輝きたいと。 企業に人生を託すことができなくなった今、雇用情勢に不安を抱えている人たちへのサポートができるようになりたいと願うようになりました。



ライフワークバランスの実現と、「眠れる労働力」の開拓

 女性の社会進出が盛んになった今日でも、公私共に充実した人生を叶える土壌はまだ出来ていません。2006年、出生率は前年度の1.26から1.3ポイントに上昇したと発表されていますが、人口を長期的に維持していくためには出生率を2.07ポイント以上にする必要があります(日本経済新聞/2007年5月30日付より)。

 出産や育児は女性にとって自然な営みだったはずなのですが、現在は自然に望めるような状況ではなく、いくつかの問題をクリアできなければ乗り越えられない壁となりました。

 「今まで築いてきた仕事を捨てなければならない」
 「出産後の社会復帰が心配」
 「見てくれる両親が(近くに)いない」
 「保育園が高すぎる、受け入れ口がない」
 「一生かかる教育費が高すぎる」
 「兼業では体力がついていかない」

・・・など、女性が出産を避ける理由はいくつでも揃ってしまいます。 私自身、やはり同じようなことに悩まされた経験があり、「どうしたら女性が無理なく仕事と家庭を両立できるだろうか。」と・・・このことが、自らのライフワークバランスに真剣に取り組むことがきっかけとなりました。

 この不安は女性に限ったことではありません。高齢者や障害者など、通常の通勤が難しい状況にある人々には共通する問題です。働きたいのに働けない「眠れる労働力」の開拓に貢献したいと考えています。




書道普及協会は、子供たちが失いつつある「読み書き」の「書き」の時間を取り戻し、子供たちの情緒を育てる筆文化を残していきます

 子供たちの書写離れが著しくなってから久しくありませんね。
 義務教育では国語教師が児童に書道を指導しなければならないため、書道の不得手な国語教師が筆の運び方、力の入れ方、筆を運ぶ速さ等を児童に上手く説明及び指導するのはとても難しく、教師自身が得意でないと避けて通る傾向があります(朝日新聞/2007年2月18日付より)。

 これは教師だけの責任ではありません。大学の教職課程で充分な書道教育カリキュラムが用意されていないことに問題があります。 各教員の自助努力に任されてしまうのです。
事実、「生徒の前で手本を書いてあげられない。」と不安を漏らし、当教室に習いに来た小学校教員もいらっしゃいます。ゆとり教育が、書道離れを助長してしまっているのです。

 既に般若心経の効果が知られているように、「文字を書く」ことは精神を落ち着かせ、創造力を豊かにするメリットがあります。 しかし、ベネッセコーポレーションの調べ(2005年)によると、習い事の人気では書道が第4位と、英会話よりも下位になっており、親が率先して書道への興味を失わせてしまっています。
 生涯使う日本語を懸命に修得することももちろん大切ですが、子どもたちの情操教育のために、この問題に真剣に取り組み、学校教育をサポートする書道教室になりたいと考えています。




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