書道のいろは
〜間違えないテキストの選び方〜


さて、道具がそろったら次はテキストですね。

独学で書道を勉強しようと思っているあなたには、やはり虎の巻が必要です。


その前にひとつだけ専門用語を覚えておきましょう。

書道業界ではテキストのことを
法帖(ホウジョウ)と呼びます。

法帖とは、簡単に説明すると

「歴史に残る石碑や手紙をお手本にしたもの」のこと。

世界共通のお手本とも言えます。



さて、本題に移りますね。



書道業界はまだまだマニアックな世界ですから

「サルでも書ける書道のいろは」

などという、いかにも分かりやすそうな本はまだ存在していません。

いつか出版したいとは思っております。


法帖の名前がむずかしいのは

さっきもお話したように

中国の石碑や手紙のタイトル

を使っているからなんです。



法帖には(当たり前ですが)昔の漢字がたくさん使われています。

だから読めない字が多いんです。

でも大丈夫。
釈文(しゃくもん)/説明文が横に印刷されています。

ですから、何を書いているのかワケ分からん!ということはありません。



ただ、書き順が分からない・法帖の字が不明瞭ということはあるでしょう。

でもそれくらいなら何ら差し障りはありません。

専門的に勉強するようになったら悩みましょう。

今は気にせず、分からない字は飛ばしてOKです。

気になって眠れないという人は筆順字典でも買いましょう。



以下にご紹介する法帖は、

私がこれまでに勉強した法帖ばかりです。

どれも自信を持って
最高の法帖としてご紹介できます。

安心して参考にしてくださいね。

また、字典や小説・マンガ、ついでに拙著『名言なぞり書きで学ぶ 文字上達練習ノート』もご紹介しております。

これからも面白そうな法帖があれば、どんどんご紹介しますね!


  
何を選んで良いかわからないアナタへ
タイプ別・おすすめの法帖や資料

そこらへんの実用テキストじゃ物足りない・・・
でも何を選んでいいか分からない・・・
そんなあなたへ、タイプ別におすすめの法帖をご紹介します(^-^)
分類、およびコメントは私の独断ですのであしからず・・・
最後はあなたの好みで決めてください♪

字典 マジメ派 ソフト派 王道派
優雅派 豪快派 欲張り派 現実派
中国の歴史を知りたい 書道の疑問に答えて欲しい
文字のことを知りたい  

創作に役立つ書籍集
書体で選ぶ ありがたい言葉を書きたい 文字数で選ぶ
   

上記になければamazonでどうぞ!


基本
【創作向き】角川書道字典/角川書店
古典の文字・書体のほとんどが掲載されています。
創作したい時に欠かせません。私も2〜3日に一度は使います。
【実用向き】楷行草 筆順・字体字典/三省堂 \2310
読めない字、行書や草書の筆順もこれ1冊あればバッチリです
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マジメ派
やっぱカッチリ・シッカリした楷書でしょ! 九成宮醴泉銘ほどカタくない楷書がいい いわゆる「美しい行書」が書きたい
九成宮醴泉銘(キュウセイキュウレイセンメイ)
小学校の習字の手本にも使われている楷書の王道
孟法師碑(モウホウシヒ)
<中国法書選33>¥1260
九成宮醴泉銘より線が太く、堂々とした楷書です
集字聖教序(シュウジショウギョウジョ)
<中国法書選16>¥1260
行書にふさわしい字だけを切り貼り(?)して作った石碑。20年かけて集めたそうです(驚)。
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ソフト派
女性らしい柔らかい楷書が書いてみたい 続け字に憧れる
孔子廟堂碑(コウシビョウドウヒ)
<中国法書選32>
ふっくらとした丸みが美しく、とても書きやすい楷書です
書譜(ショフ)
<中国法書選38>
柔らかい線と、次の字に続くなめらかな線が美しいです。書道論について書かれた法帖。王羲之がいかに凄いか述べられています。
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王道派
楷書と言えばコレ 行書と言えばコレ 草書と言えばコレ
九成宮醴泉銘(キュウセイキュウレイセンメイ)
<中国法書選31>¥1260
いつ見ても、何度見ても美しい楷書。宛名書きにも役立ちます!
蘭亭叙(ランテイノジョ)
<中国法書選15>
超有名な王羲之(おうぎし)の改心の作。なんと酔っ払って書いた作品だとか。現在でも書道家の間で重宝されてます。
「八柱第一本」がホンモノに近いと言われていますが、ちょっとぼやけて読み取りづらいので、練習用には「八柱第三本」を取り入れてみるのも良いでしょう。
十七帖(ジュウシチジョウ)
<中国法書選14>¥1365
文字を「記号」から「感情を伝える手段」に変えた王羲之の手紙文。せつない気持ちがこもっています。特に「三井本」に王羲之の特徴が表れています。

隷書と言えばコレ かなと言えばコレ 篆書と言えばコレ
曹全碑(ソウゼンヒ)
<中国法書選8>¥1260
新聞の題字に使われているのは、これがお手本になっています。看板の題字にも似合いそう
高野切第一種(コウヤギレダイイッシュ)
<日本名筆選1>
高野切は第三種までありますが、第一種が一番正統派でキレイと言われています
趙之謙集(チョウシケンシュウ)
<中国法書選59>
篆書体とは、実印などに使われている書体です。正確に線を引かなければいけませんが、達成感を感じられる書体です
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現実派
ペン字や筆ペンで漢字をキレイに書きたい 日常でかなをキレイに書きたい かなに合った漢字を書きたい
魏晋唐小楷集(ギシントウショウカイシュウ)
<中国法書選11>¥1365
魏・晋・唐、3つの時代の小さな楷書作品を集めたものです。「楽毅論」「宣示表」がおすすめ
高野切第一種(コウヤギレダイイッシュ)
<日本名筆選1>¥2730
高野切は第三種までありますが、第一種が一番正統派でキレイと言われています
粘葉本和漢朗詠集<巻上>(デッチョウボンワカンロウエイシュウ)
<日本名筆選8・9>上下巻共に¥3570
柔らかいかなにキッチリした楷書では不釣合い・・・そんな時に参考にしてみてください。デッチョウって、なんか変な名前ですが、糊でくっつけた「粘葉装」という製本スタイルのことだそうです
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優雅派
行書ぽくて流れるような楷書が好き パワーアップした続け字を書きたい
雁塔聖教序(ガントウショウギョウジョ)
<中国法書選34>¥1260
伸びやかな線に洗練された雰囲気を感じさせます
王鐸集(オウタクシュウ)
<中国法書選53>¥1470
まるで読めないところが、なおさら凄く見えます
風信帖(ふうしんじょう)
/清雅堂
空海が最澄にあてた手紙です。かっこいいですよ! 特に、男性に人気です。

優雅な中にも力強さを表現したい フツーの楷書を卒業したい  
工事中
松風閣詩巻(ショウフウカクシカン)/黄庭堅集の中に掲載<中国法書選47>¥1365
縦長のキリリとした行書です。どちらかというと熟成したオトナって感じです。風格たっぷり
曹全碑(ソウゼンヒ)
<中国法書選8>¥1260
のびのびとした華麗な線が美しい隷書です
 
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個性派
変わった楷書を書きたい
鄭羲下碑(テイギカヒ)
<中国法書選22>¥1890
本文は見にくいですが、左右の伸びやかな線は気持ちいいです
牛■造像記(ギュウケツゾウゾウキ)/龍門二十品<上>に掲載<中国法書選20>¥1365
コテコテの中華屋さんで見かけたことがある書体です
カクカクしたクセのある楷書です
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豪快派
勢いと男性らしさを表現したい ガーッと書いてストレス解消したい 酔っぱらって書いてみたい
風信帖(フウシンジョウ)/清雅堂¥1470
弘法大師空海がアノ最澄とまだ仲良しだった頃、彼に宛てた手紙です。いさぎよい線がカッコいいです
趙之謙集(チョウシケンシュウ)
<中国法書選59>¥1470
ゴツくて強烈な線がおすすめです。
自叙帖(ジジョジョウ)
<中国法書選43>¥1365
唐の書家・懐素(カイソ)は、狂草体(きょうそうたい)という、変わった草書を開発。酔って書きなぐったり、髪の毛に墨を付けて書いたりしたそうです。泥酔したら、懐素に成りきってトライしてみては?
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欲張り派

できるだけたくさんの字を練習したい
&楷書と草書を学びたい!
楷書も行書もいっぺんに学びたい!
真草千字文(シンソウセンジモン)
<中国法書選27>¥1260
千種類の字を使って作られた漢詩。漢字の「いろは歌」とも言われています
楷書と草書が並べて書いてあるので、見やすいうえにどちらもマスターできます
雁塔聖教序(ガントウショウギョウジョ)
<中国法書選34>¥1260
楷書と行書が入り混じった楷行体を学べます。
集字聖教序(シュウジショウギョウジョ)
<中国法書選16>¥1260
内容は雁塔聖教序と同じなので、書体を比べながら勉強できます。

ペン字と毛筆をいっぺんに学びたい!    
工事中 工事中
『名言なぞり書きで学ぶ 文字上達練習ノート』(総合法令出版)
   
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中国の歴史を知りたい
文章で知る マンガで知る
『小説十八史略』 全6巻 陳舜臣著(講談社文庫)
すべて読むのは体力入りますが、物語形式でスッと頭に入ります。
2巻以降のリンクは下記。
小説十八史略〈2〉
小説 十八史略〈3〉
小説 十八史略〈4〉
小説十八史略〈5〉
小説十八史略〈6〉
『マンガ・書の歴史 殷-唐 講談社の実用Book』
大まかな歴史をざっくり描いています。石碑の写真が満載です。興味を持つ書家や作品を探すにはもってこいだと思います。
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書道の疑問に答えて欲しい
書道のことを知りたい! かなのことを知りたい!
『「書」の大疑問ハンドブック−Q&A方式』 横山淳一著(木耳社)
用具から個展開催までのことが、ざっくりと書かれています。詳しいことは直接先生に聞いた方がわかりますが、書道たるものの全体像はわかります。
『今さら他人に聞けないかなの疑問100』 
村上 翠亭著(芸術新聞社)
左の書籍と同様ですが、古典がなに絞って書かれています。
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文字のことを知りたい
漢字の語源を知りたい! このジャンルを
わかりやすく学びたい
語源ビギナー向き
『字統』 白川静(平凡社)
漢字の語源と言えば白川先生。その漢字の成り立ちが詳細に書かれています。漢字ワールドのスケールの広さを感じさせてくれますよ。
漢字オタクになりたいあなたにおすすめ♪
『神様がくれた漢字たち』 
山本史也著、白川静監修(理論社)
左記の書籍にまだ抵抗がある人は、この本をまず読んでみるのがおすすめです。
『漢字源』(学習研究社)
親字17,000字、熟語88,000語掲載という情報量の多さに加え、イラスト540点を収録し、見やすさも兼ね備えています。
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さて、用具とテキストが揃ったら手入れのしかたを覚えましょう!




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